エリート同期のプロポーズ!?
スマホがまた震えていたけれど、きっとまた央からで、よかったな、と入っているに決まっている。


あたしは、思わず見栄を張って口説かれてる、なんて入れてしまった事をちょっぴり後悔しつつ、スマホを見ずにバックにしまうと、飲みかけで放置していたカシスオレンジを飲み干した。



約束……。


ふと、さっきの央の言葉が浮かぶ。


そう、あたしと央は随分前に、『約束』をしたんだ。



まだその『約束』を覚えていたのがあたしだけではなかった、という事への暖かい喜びと、


その『約束』が効力を失うかもしれない、という事への僅かな悲しみと不安で、


あたしは複雑な気持ちになった。


飲み干したカシスオレンジは妙に苦くて、あたしは少し泣きそうになった。
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