エリート同期のプロポーズ!?
「うん。そうなのよ。結婚どころか、恋人もいないのよー!やっぱり駄目ね、仕事仕事って」


……はい?


「男勝りにガツガツ仕事して、どうするのかしらね。やっぱり女は何だかんだ言っても、子どもを産んで一人前ってとこあるしねぇ」


……これって……


「うん、うんそうなの。下の子はね、そう、女の子と男の子。そーそー、あはははははは、3人目もね、うんうん、あはは」


あたしは、身動きが取れなくなってしまって。


やばい、ここにいたらまずい、一旦出直そう、と逃げ出そうかと思ったのだけど、箱はすっぽり冷蔵庫だし。


だけど、気づかずにまだ何やら話している母親にどんな顔をすればいいか分からず、あたしはとりあえずそーっと一旦家を出た。
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