私の師匠は沖田総司です【上】
「今日もご指南をよろしくお願いします」

『うん、よろしく。とりあえず、いつもの済ませちゃって』

「はい」

私は持っていた竹刀を家の壁に立て掛けると、ラジオのボタンを押した。

するとすぐに「ラジオ体操第一!」という、元気の良いおじさんの声がしました。

私は毎朝ラジオ体操を日課としている。

その後、腕立て、腹筋、背筋、ランニングなどの準備運動を終わらせます。

それらを完璧に終わらせた後、竹刀を持って庭の中央に立つ。

師匠もすでに竹刀を持っていました。

二人で素振り300回した後、私が最も楽しみとしている稽古が始まる。

『好きなところに打ち込んできなよ』

師匠が竹刀を構える。今から行うのは師匠との試合。

師匠は幽霊なのですが、なぜか触れることができます。

昔は不思議に思っていましたが、今では当たり前のこととして認識している。

「やあぁぁぁ!!」

師匠に向かって竹刀を打ち込む。でも、私の攻撃はあっさり受け止められる。

そして、そのまま竹刀ごと身体を押し返され、体勢を崩したところを背後から竹刀で打たれた。

師匠の攻撃は本当に容赦がない。私の体は簡単に飛ばされてしまう。

『踏み込みが甘い。それに押し返された後、体勢を立て直すのが遅すぎるよ』

「はい、分かりました。気を付けます」

背中の痛みを押さえ、もう一度竹刀を構える。

そして再び、師匠に向かって竹刀を振り上げた。
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