私の師匠は沖田総司です【上】

「そんなことが……」

蒼蝶は心底驚いた様に呟いた。

「これが真実や。それでウチはさっき言った通り色々な手を使って牢獄から出た。それで龍馬を見つけて護衛に当たろうとしたのに、しばらく島原に隠れてろやもんな」

「当然だろうが。おまえ、知らねえと思うが裏の幕府側の連中から命狙われてんだぞ。そんな奴をのこのこ日の下にやれるか」

「ふん、そないな敵、返り討ちにしたる」

「あのな」

確かに以蔵は強いけどやっぱり命を狙われてるなら心配だろ。

俺は大切な仲間を失いたくねえんだよ。

それを察してくれ。

「考えてみい、龍馬。もしウチが傍に居たらそないな大怪我しなかったんちゃう?」

以蔵の言葉にぐうの音もでない。

俺もそうだと思うから。

「龍馬さん、岡田さんに傍に居てもらった方がいいですよ。龍馬さんも命を狙われていますし、お互い近くにいた方がいいです」

「まぁ、そうだな」

「さっすが蒼蝶ちゃんや。龍馬のアホよりもよう分かっとる」

「アホ……」

まさか以蔵にアホ呼ばわりされる日が来るとは思ってなかったな。
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