私の師匠は沖田総司です【上】

しばらく互いの温もりを感じていると、蒼蝶が離れた。

「そろそろお休みになってください」

「もう少しだけ」

「ダメです。龍馬さんは怪我をしてるんですから」

「……分かった」

布団の中に入ると、蒼蝶がかけ直してくれる。

そして屏風を立て掛けその奥で別の布団を引き始めた。

「隣には誰が寝るんだ?」

「私ですけど」

「は?」

「ここは私の部屋なんです。他の部屋が空いていないので私と相部屋なんですよ」

「……そうだったのか」

「何かあったら起こしてくださいね」

その言葉を最後に部屋が暗くなる。

外で静かに降っていた雪が霙に変わったのかシャラシャラと音を立てて外壁を濡らしていた。

他にも火鉢の炭がピシッと割れた音がして、部屋の静けさを深める。

目がさえた俺はそれらの音を聞いていた。

寝返りをうって屏風の方を見る。屏風の奥からは物音一つしない。

蒼蝶は寝たのか?

俺は夜具から少し抜け出して屏風の奥を覗き見ると蒼蝶は眠っていた。

細くて小さな肩を上下させて深い眠りについている。
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