私の師匠は沖田総司です【上】
「えっ~と、後は……」

私は買った物が入った袋を抱え、活気のある京の町を歩いていました。

頭で買った物を思い出しながら指を折ります。

とりあえず、必要な物は買いましたね。

「後は……」

後は昨夜坂本さんから頂いたアドバイス。組長が喜ぶことに必要な物が欲しいですね。

ですが現状、組長が喜ぶことが一切浮かんでいません。

だから何を買えば良いのやらまだ分からない状態です。

「う゛~ん」

頭を悩ませながら歩いていると、ある人影が目の端に映りました。

あれは……。

「坂本さん?」

そこにいたのは川縁にある土手に腰を降ろし、何かを見つめる坂本さんの姿でした。

一瞬、川を見ているのかと思いましたが違うようです。手に何かを持っていて、それを見ている様でした。

遠くてそれが何かまでは分かりません。

「……」

話し掛けようと思ったのですが、なんだか話し掛け辛かったので、私はその場をそっと離れました。

その後も町を歩いていると甘味屋が目に止まりました。

甘味……。

「そう言えば……、よしっ、決めた」
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