遺手紙「貴女はもう忘れたかもしれないが」

トーマスペンション

○あなたはもう忘れたかもしれないが

毎日はがきを出しました。仕事が見つかりそうにないことは
はじめから感じてました。ついに敗北宣言コペンに戻りました。

あなたは東京館に復帰。悔しかったですね。
懐かしくもつらく苦しい一冬でした。

トーマスペンションのあの部屋。青春のすべてがそこにはありました。
暗いうちにノアポップに行き暗いうちに帰ってくる。

ほんとに暗い半年間でした。いろんな人が出入りしましたね。
部屋だけはいつもにぎやかで。操さん。小林君。佐藤君。ETC.
操さんと人魚の像の前で『枯葉』をフランス語で憶えたりしました。
< 12 / 33 >

この作品をシェア

pagetop