僕の幸せは、星をめぐるように。

『クサマくん久しぶり! トシミです。

フェイスブック放置していて今気づきました。遅くなってごめんね。

リクエストありがとう。元気してる?』


わたしはリクエストを承認し、簡単なメッセージを送っておいた。

すると、すぐ返信があった。


『トシミちゃん! 無視されたと思ってたよ~! 連絡ありがとう\(^o^)/』


『そういえば阿部くんは元気してる?』


クサマくんにメッセージを送っているはずなのに、

すぐに阿部くんのことを聞いちゃって悪かったかな……と思っていたが。


『まあ。うーん。まあ\(^o^)/』


何だろう、このクサマくんの反応は。

気になる。


『あんまり元気じゃないのかな?』


そう送ると、


『うー。元気っちゃ元気なんだけど……\(^o^)/』


と歯切れの悪い返事がくる。


『なになに? 何かあるの?』


『あーやっぱり何でもない! ごめん忘れて~』


『阿部くんがどうしたの? お願い! 教えて!』


わたしはそうメッセージを打ち、

スマホを凝視しながら返事を待った。


どくんどくんと心臓の音が速くなる。


『別れてだいぶ経ってるのに今さら何言ってんのって感じだよね。でもどうしても知りたい!』


もう一度、思いを伝える。


1分くらいのタイムラグがあった後、

届いたメッセージにはこう書かれていた。



『不倫してるかもしんない』



――はい?


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