僕の幸せは、星をめぐるように。
7月/July こころ



7月に入ったある日、ユカチンが風邪で休んだ。


窓の外では、雨が無数の線を描いている。


お昼休みに入るチャイムが鳴ると、

ギーギー、と椅子が床に擦れる音が一面に響き渡った。


お弁当1人で食べようかな、それとも、どこかのグループに入れてもらおうかな。


クニオや阿部くんはよく空き教室で男子数人とガヤガヤと食べているらしい。

うーん。女子のわたしが入るのは悪いよな~。


そう思っていると、


「あ、トシミちゃん今日1人? んだらうちらと食わね?」


と、メイクが濃い女子に話しかけられた。


体育大会の時、わたしをリレーに推薦したあの女子だったため、わたしは一瞬たじろいだけど、

せっかく誘ってもらったし、別にお昼食べるくらい大丈夫かな、と思って、「うん。ありがとう!」と伝えた。


理由は分からないけど、少し、そわそわする。


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