それでも愛してる
さようならの意味

なんだよ。さようならって。また持病があるから私と結婚したら俺が不幸になるとか考えてんのか?もう、そーゆー考え方やめろよ!俺はお前の隣に居れたらそれだけで幸せなんだよ!なぁー頼むよ
希美。戻ってきてくれ

『はぁー希美ー』

「希美が居ない慶介は上の空だな」

『なぁー涼介。希美の居場所どこかわかるか?』

「わかるわけないじゃん」

『ッチ、役立たずめ』

「何それ、酷くね?てか、優希に聞いたらわかるんじゃね?」

『あー神山かー。聞いてくんね?』

「じゃあ、牛乳プリンねー」

『あーわかった』

「居場所、わかったよ」

『どこだ?どこに居るんだ?』

「藍野大学?とか言う大学だってさ」

『今から行ってくる』

「おう」

俺は走った。そして


『見つけた。なぁ希美。さようならの
意味が俺にはわかんねぇんだけど?
俺は、お前の隣に居れたらそれだけで幸せなんだよ!』

これが俺が伝えたい事だった

「さようならの意味?お前の隣に居れたらそれだけで幸せ?笑わせないで。どれだけ隣に居れるかわかんないんだよ?それなのに慶介は私の隣に居るの?」

『あぁ、例え、お前が今日死ぬとしても
俺はお前の隣に居る』

「慶介、ゴメン。さようならの意味は
迎えに来てくれるのを待ってるだよ。本当はさようならなんかしたくないんだよ」

『希美、俺と結婚してください』

「はい!」

さようならの意味...それは迎えに来てくれるのを待ってるでした。

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