君と願ったたった一つのもの
最後の願い
結局、付き合いとかそんなのは無かったけれど、私はそれでよかったんじゃないかと思う。

きょうだいなのに、お兄ちゃんなのに、気持ちを受け取ってもらえると言うことがどれだけありがたいことか。

だからもう少し…

佐野先輩を、好きのままでいさせてね。

お兄ちゃんを好きで、どんなに辛くても

どんなに恵まれていなくても

どんなに結ばれないとしても

それでも私はやっぱり、佐野先輩が好きだから。

『それよりさ、オレの事佐野先輩とか敬語とか使わなくていいよ⁇』
『え、でも…』
『オレも美来って言うし』

始めて名前で呼ばれた。

『…』
『だって美来はオレの大切な妹だからな。これからも宜しくなっ』

佐野先輩はいつだって優しかった。

『じゃあ…お兄ちゃんって、言っていいかな…⁇』
『勿論』

こんなにも優しいお兄ちゃんを好きになってよかった。

後悔はありません。

神様がくれた違う形。

それでも、一緒にいられるのなら

私は今日から毎日、こう言うだろう。

『お兄ちゃんっ‼︎』

…って。


-END-

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