初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
江崎課長はというと、「悪い悪い」と言いながら笑っている。

猛烈にどこかに隠れたい。
…誰か穴を下さい!!


江崎課長はひとしきり笑った後、私の問いに答えてくれた。


「恋人として俺と付き合ってほしいということだ」

「えぇ⁉︎何故ですか⁉︎」


閻魔課長と呼ばれているけど、仕事のできるイケメンエリート課長。
そんな方が何故私を⁉︎

周りも気にせず、大きい声で聞くと課長は


「小西さんのことが好きだからだ」


と、照れもせずポーカーフェイスで答えた。

…これは夢ですか。それとも新手のドッキリですか。
あり得ないことが起きすぎて、もしかしたら現実じゃないかもと思い始めた。

いや、だって「あーそうですか」って受け入れられるわけないじゃない!

一人であれこれ考える私なんてお構いなく、江崎課長は話しだす。


「俺を利用すればいい。男性に慣れていないのだろう?」

「り、利用?そんなの江崎課長に悪いですよ!」

「君と恋人関係になれるのであれば、利用でも何でもいい」


そう言って江崎課長は微笑んだ。
その微笑みがあまりにも綺麗で、私は何も言えなかった。
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