初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
あぁもう…早くこの場から逃げ出したい!
江崎課長も黙ったままじゃなくて、何か言ってください!


心の中で必死に訴えるが、江崎課長は黙ったまま。
何かを考えている風にも見える。

沈黙に耐えられなくなった私は、様子を伺いながら江崎課長に声をかけた。


「あの…」

「小西さん、提案なんだが」

「はい?」

「俺と付き合ってもらえないか?」

「…はい?」


い、今なんと?
付き合う…ですと?

この時の私はものすごく間抜けな顔をしていたはずだ。


「…何に付き合うのですか?」

「え?」

「いや、付き合ってもらえないかって言われたので、何に付き合うのだろうと思って…」


そう言うと、江崎課長は一瞬不思議そうな顔をしクスクスと笑い出した。


「な、何で笑うんですか⁉︎」


私何か変なこと言った?
いや、言ってないよね⁉︎

あの閻魔課長と呼ばれる人が笑っていることに驚きつつ、再び私は内心焦っていた。
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