初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
私が気付いていないだけ?
…その可能性はありえるなぁ。

チーズつくね片手に悩んでいると、由依がジョッキをダンッと机に置いた。

驚いてみると目に涙を浮かべた由依がいた。


「ちょ、由依⁉︎」

「ご、ごめん…」


今まで何度も愚痴大会に付き合ったが、由依の涙までは見たことがない。

それほど今回は何か大きいことが起こったらしい。


「今回ばかりはちょっと…ダメージ大きいな」


そう、由依は泣きながら笑った。

その顔がどうしようもなく、胸を締め付けて私までもが泣きそうになった。


話を聞くと、どうやら由依は1年付き合った二つ上の先輩に浮気されていたらしい。

しかもただの浮気ではなく、相手が妊娠して責任をとるとかでその相手と結婚するらしい。


「そ、そんな…」

「ただの浮気なら一発叩いてすんだけどね」


…一発叩くのもどうかと。
そう心の中でツッコミを入れる。


「当分恋愛はいいわ。これからは仕事に生きようかなー」
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