初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
そう言う由依の涙はもうひいていた。

でも由依は大丈夫なんかじゃない。
私が想像する以上につらいと思う。

…恋愛って楽しいとかドキドキするとかだけじゃないんだね。

想像すると同時に、ぼんやりとそんなことを思った。



「しっかし千夏ー、一回閻魔課長の仕事を見なさい!」

「う、うん…でも部署も違えば階も違うよ」

「なんか仕事に理由つけて来なさいよー!ほら、出張手続きとかあるでしょー」


ダメだ…完全に酔ってる。

まぁ確かに今日は仕方ないかな…。
いつもの倍は飲んでるし、さすがに酒に強い由依でも酔うよね。

あぁこれは長引くな。


「ほら千夏も飲みなよー」

「私は飲まないって!」

「えーノリ悪いなー」


…あと絡みのほうがめんどくさくなるな。

小さく溜め息をついた。


「そういえば千夏さ」

「うん」

「課長のことどう思う?」


…え?
江崎課長のこと…どう思うかって?
どうって…


「優しい?」

「一緒にいてどう思う?」


私の答えは完全スルーした由依。
別の質問をされた。
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