初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
「千夏?」

「あ、はい!」


またやってしまった!
一人の世界に行くの、本当何とかしたい‼︎


「さっきの話は聞き流してくれ。嫉妬なんか醜いだろう?」

「醜くなんかないです!」


江崎課長の発言に気付いたら言い返していた。

だって江崎課長は醜くなんかないもん。

確かに嫉妬される経験がなかった私も、最初は嫉妬は醜いものだと思っていた。
しかし実際好きだと思う人に嫉妬されると、醜いとか微塵も思わない。


「私、嬉しいです!江崎課長に嫉妬してもらって!」

「嬉しい、のか?」

「はい!」


もはや勢いだけで言い切った。

言った後になって、偉そうなことを言ったかなと後悔した。

気持ちが落ち込んで頭までもが下がってしまう。

「…ごめんなさい、偉そうなこと言いましたよね」

「千夏は謝る必要なんかない。」


下げた頭を上げると、江崎課長は優しく微笑んでいた。

うっ…江崎課長、その微笑みは禁物です。
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