初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました

江崎課長の噂を聞いて3日目。

江崎課長とは今まで通り、電話であったりと連絡は取り合っている。

私も噂のことは気にしないよう努めた。そのせいで、告白のことは頭から完全になくなっていたけど。


そんなある日の帰り道。
珍しく残業をした私は、いつもと違う電車に乗ろうと思い見事に失敗してしまった。

途中で気付いた私は、定期内区間でも降りたことのない駅にいた。

そしてふと、この駅を出たすぐのところに可愛い雑貨屋があることを思い出し改札を出た。

その行為がまさかあの場面を見てしまうことに繋がるとも知らずに。



結構大きい駅だなー。

そう思いながら、雑貨屋を目指して歩いている時だった。

少し先のお店の入口から、男性と女性の二人組が出てくるのが見えた。
いつもなら全く気にしないのに、その時に限って気になってじっと見てしまった。

女性は膝上の白いトレンチコートに黒いタイツで、スタイルの良い本当に綺麗な人だった。

男性は黒の長い丈のコートを羽織ったスーツ姿。
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