スイートラブライフ
「おでん作ったんです。日本酒買ってくるって言ってたから」

「えぇ~それは大変だ!」

おでんのなにが大変なの?

「今すぐにミィを、いただこうと思ってたのにおでんがあるならそっちも気になるじゃないか」

「あの、私は食べられませんよ」

彼の言いたいことはわかったけれど「ハイそーですか」とは言えない。

「なに言ってんの? 三日間もおあずけしてるのに今日は、アレして、コレして……あっヤバイっ!」

オミ君の視線が彼の下腹部に移動しそうになるのを遮る。

「あの、おでん食べなくいいんですか?」

「ん~おでんの誘惑も捨てがたいんだけど、僕にとってミィに勝るものはないから。それに準備ができてるのはこっちも一緒みたいだし」

そう言って、指をさした先は確認するまでもなく……。

「い、今帰ってきたところですよ?」

頑張って抵抗してみる。

「うん。だけど僕がミィを一秒でも我慢できると思う?」
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