放課後は、2人っきりの時間。
「やばいっ!行かなきゃ!」
ただでさえ、遅刻しているのに、こんな呑気にしていられないっ!
きっと亜沙美と莉緒ちゃんは心配しているだろう。

走ってグランドに出ると、莉緒ちゃんと亜沙美は ここにいるよ! と大きく手を振ってくれて私に伝えてくれた。
私も2人に手を大きく振かえして、2人の元に走って駆け寄った。

まさか、さっきぶつかった先輩とこれから、ずっと関わることになるなんて、私はこの時思ってもみなかった。
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