「孤独」と「闇」の間で少女は笑う
「はぁ…….、ねぇ、いつまでそうしてるの」

指紋認証機に手をかざすと、音を立てて開いた

「ん、?あ!、、すいません…」

おお、ユリは良い子だな、うむ。

だが、、まだ謝られていない…

という意思を込めて修二を睨んだ

「うっ、、いやいや!俺は、悪くないぞ?」

じゃあ、なぜ疑問形なの?

「はぁ!?修二が一々突っかかって来るのが悪いんでしょう!?」

「ユリ!ここが、何処だか分かってるわよね、」

喧嘩に気を取られて、本性むき出し、しかも実名で呼ぶユリにイラっときちゃいました

「っ……すみません」

「うん、恵璢、は?」

「あー、……ごめん」

ふむ、よろしい

にしても、暇だなー

「暇」

「え、なんでここに来た」

なんでって、、なんで?

特に理由なし、なんだけど、、なんかしたいよね、せっかくの屋上とやらに来てるんだから

「……んー、作戦会議でもするか」

「え、結局そっち系」

仕方ないじゃん!なんの話題もないし、この学校に来たのは仕事だからだし、、最終的に仕事が一番になっちゃんだもん!見逃せよそれぐらい!

「……恵璢ー、シーですよ?シー、は、た・い・せ・つ 、なんですよ?」

「ごめんなさい、もん二度と喋りません」

「いや、それは困る」

私って、優しいよね、うん……

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