やさしい手のひら・後編
再熱
5月

保育士になり一ヶ月が立った

子供達の笑顔に癒され、自分のなりたかった幼稚園の先生として、毎日充実した日々を送っていた

たまに子供達に振り回される日もあるけど、それはそれで勉強になり、子供達の成長が微笑ましかった

「亜美先生」

最初は先生と呼ばれることに抵抗があったけど、今はすっかり定着していた

新くんとは今までと変わらず仲良くやっている

健太とは、あの日から会うこともなく、話を聞くこともなかった

少しずつだけど健太が薄らと消えかけていた


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