光のもとでⅡ
 とてもツカサらしい切り返し。でも、きっと気になっていても「気になる」とは言えないのがツカサで、そんなツカサとはどう付き合っていったらいいのかな。
「手……つないでもいいかな」
 尋ねると、ツカサはいつものように手を差し出してくれた。
 そんな動作にほっとする。
 私はツカサの手に自分の手を重ね、ひとつひとつ言葉にしていくことを決意した。
「友達って……いつから友達で、どうしたら続いていくのかな。……あのね、私、まだ、友達というものが漠然としすぎていてよくわからないの。学校の友達には毎日会えるから何を考えることもないのだけど、毎日会わない人とはどうしたら友達でいられるのか、まだわからないの。鎌田くんとは中学が一緒だったけれど、今の友達ほどたくさんの言葉を交わしてはきていないから、お互いのことをほとんど知らなくてね、こんなに何も知らない状態で友達といっていいのかがわからないの。だから、今は友達になるべくメール交換をしている感じ……。たぶん、お互いのことを知るためにメールの交換をしているんだと思う」
 そこまで話して携帯を取り出す。
< 151 / 1,333 >

この作品をシェア

pagetop