光のもとでⅡ
「こちらのお手伝いならしていただいても良かった気がします」
 少し翠葉ちゃんがかわいそうに思えて抗議をすると、
「ですが、かわいい願いごとが書かれていますからね」
 涼さんに青い短冊を差し出される。そこには、司の願いごとが書かれていた。
「翠が少しでも安定した日々を過ごせますように……」
 それは翠葉ちゃんの健康を祈願したもの。
 その願いごとを読んだ途端、心にじんわりとあたたかなものが生じた。
「やはり、願いごとは秘密のほうがいいでしょう?」
「そうですね……」
 そのあと、願いごとには触れずに片づけを進めたけれど、願いごとに目を通してしまうのが人の性だろうか。
 翠葉ちゃんの願いごとは、「ツカサがインターハイで優勝しますように」「果歩さんが無事出産できますように」「栞さんが妊娠できますように」「家族の健康、商売繁盛」――そして、「ツカサとずっと一緒にいられますように」。
 一方、果歩ちゃんは「元気な子が生まれますように」「早くなんでも食べられるようになりたい」「出産後のダイエットが成功しますように」「自分の減らず口がなおりますように」。
「来年は今日の面子に湊たちが加わるといいですね」
 涼さんの言葉に笑顔で「はい」と答える。
 私と涼さんは、短冊に書かれた願いごとが叶うことを祈りつつ、一枚一枚丁寧に燃やし、立ち上る煙を眺めた。
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