片恋シリーズ~鎌田公一編~
「ちょっ……何するんですかっ」
「筋肉スキャン?」
 疑問符つきの答えのあと、
「筋肉の付き方もいい感じ。見た目ほどひょろっこくないな。腕にも足にも程よい筋肉がついてる」
 俺の反応なんか気にも留めず、
「鎌田くんか。じゃぁ、かまっちゃんだな。よし、君、うちの部員になろうか!」
「はあああ!?」
「ハルっ、連行っ!」
「イェッサー!」
 滝口先輩は俺の手を引き、水野春は動くまいとしている俺の背をグイグイ押し、あれよあれよと弓道場へ押し込められ入部手続きをされてしまった。
 そう、俺はほかの部を一切見学することなく、茶道部にたどりつく前に弓道部員にされてしまったのだ。
 帰宅時に思ったこと。
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