全部、抱きしめて
紗江も共通の友人だったりする。

「もしもし、りか。久しぶりだね。どうしたの? 今、紗江とご飯食べてるんだよ〜」

『ちょっと! あんた! タケルくんに隠し子がいるみたいよ!』

「へっ? タケル?」

いきなり出てきた元カレの名前。
しかも、隠し子って......。

『タケルくんの元カノに子供がいたのよ。それを知ったタケルくんが会ってるみたいなの』

「......」

『あんた結婚するんでしょう? このこと知ってるの?』

「いや.....。あのねりか、あたしタケルとは別れたんだ」

そう言ったあと、紗江にスマホを取り上げれてしまった。

「もしもしりかーー」

あたしは紗江の言うことしか聞こえてこない。

「うん。そいうことだから。この話は終わりって事で」

紗江とりかは短い会話をして電話を切った。


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