全部、抱きしめて
「この近くに芝生広場のある公園があるんだけど、そこから花火見ようか?」

「いいですけど、もう人いっぱいいるんじゃないですか?」

「とりあえず行ってみよう」

そんなわけで、あたしと大瀬良さんは公園に向かう。

案の定、芝生広場は既にたくさんの人達が場所取りをしていた。

「ここでいい?」

「はい」

ちょうど、二人分くらいのスペースが空いていた所を見つけて座る。

芝生だから汚れのないってのがいい。

「なんか適当に買ってくるから、由里子はここで待ってて」

「分かりました」

大瀬良さんの姿はすぐに見えなくなってしまった。

なんだか不思議。
まさか、大瀬良さんと花火を見ることになるなんて。
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