全部、抱きしめて
いや、そもそも、一緒に過ごしていること自体不思議なんだけどね。

もうすぐ...
明日にはこんな時間は終わってしまう。

月曜日からは何事もなかったかのように日常生活が始まるんだ。

大瀬良さんみたいな、素敵な大人の男性と過ごしたことは、夢の中の出来事みたいになってしまうんだろうか?

そう思うと少しだけ寂しい気持ちになってしまった。


しばらくして、大瀬良さんが戻ってくる。

「人混みのせいで思うように歩けなかったよ。出店も混んでた」

そう言いながら、大瀬良さんはあたしの
隣に座る。

「わざわざ買ってきてくれてありがとうございます」

「何から食べる?」

大瀬良さんが、ビニール袋から買ってきたものを取り出していく。
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