全部、抱きしめて
たこ焼き、焼きそば、唐揚げ、フライドポテトにお茶。

「うわー。嬉しい」

「こんなんで喜んでくれるのか」

「けっこうお金かかりましたよね?」

祭りの出店ってやたら高いから、大瀬良さんに出させてもらってるし悪い気がしてくる。

「バーカ。由里子がそんなこと気にしなくていいんだよ。じゃないとオレが全部食うぞ」

大瀬良さんは、たこ焼きを食べ始めた。

「あたしも食べます」

つまようじで刺して慌てて食べると、

「あっち!」

出来立てでとてもとても熱かった。
ううっ。絶対に舌火傷してる。

「食い意地はりすぎ」

大瀬良さんは笑いながら、お茶を渡してくれた。

あたしはお茶を飲んで口の中の熱さを消した。
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