恋はしょうがない。〜初めての夜〜 + Side Story ①&②



想像を巡らせれば巡らせるほど、晶は本当にミステリアスで、真琴はとても対等に話ができる相手にはなれそうもない。



「さあ、そろそろ、夕食もできた頃かな?」


と、晶はアルバムを閉じて立ち上がり、座ったままの真琴を顧みる。


「これ、持って帰るかい?」


問いかけられて、真琴は我に返り、首を横に振った。


「またここに来た時の楽しみに、ここに置いておきます」


真琴がそう言ってほのかな笑みを見せて答えると、晶も古庄とよく似た微笑で応えてくれた。








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