ルージュのキスは恋の始まり
「大河さん、ありがとうございます!頑張ります!」

 俺から1万円札を受け取り、百合ちゃんはニパっと笑う。

「・・・胃薬用意した方がいいかな」

 俺は百合ちゃんに聞こえないようにポツリと呟く。

 いちご味のお握りだったらどうしよう。

 それに、それでBL系の本、買われたら・・・・。

 一抹の不安を感じる。

 でも、彼女の存在に俺はかなり救われていた。
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