ルージュのキスは恋の始まり
 慌てて浴槽から上がる。

 扉の方に人影は見えない。

 どうやら玲王は声だけかけて行ってしまったようだ。

 扉を開けてまず頭だけ出して本当に玲王がいないか確認する。

 大丈夫そうだ。

 足元には籠が置いてあって、中には玲王のらしき部屋着とバスタオルが入っていた。

「意外と気が利くんだ」

 下着は仕方ないとして、服は一度脱いだら着替えるのが嫌なのでバスタオルで身体を拭くと有り難く拝借した。

「・・・やっぱりぶかぶか」

 上着は短いワンピ位の長さがある。

 大河も背が高いけど、玲王の方がもう少し大河より背が高い。

 大河が180だから、玲王は183くらいかな。

 微かにムスクの香りがする。

 玲王の香水の匂いだ。
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