ルージュのキスは恋の始まり
「・・・大河の奴、甘やかしすぎだろ」

 ムスッとした表情で玲王がぼやく。

「え?何。乾かしてもらったらいけないの?」

 キョトンとしながら聞くと、玲王に頭を小突かれた。

「恋人でもやらないな。正直妬ける。ほら、終わった。早くメシ食うぞ」

 ダイニングに戻ると、玲王がお皿にパスタを盛り付けていく。

 テーブルにお皿を並べると、今度はシャンパンを開けた。

「ほら、お前のだ」

 玲王が私にグラスを手渡す。

「CMの成功を祈って」

 微笑しながら玲王がグラスを掲げ、一気に飲み干す。

 私も一口口に含む。

 フルーティーな味で私には飲みやすい。

「では、頂きます。美味しそう」

 手を合わせると、パスタを見ながらにっこり笑う。

 盛り付けもすごくきれいで、玲王が作ったとは思えない。
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