ルージュのキスは恋の始まり
 ・・・・。

 あまり受け取りたくないが、取りあえず受け取る。

「それは使えるな。お前にしては短期間で良くここまで調べたな。むしろ出来すぎてるが」

 写真をチラリと見てから、横目で歩を見やる。

「な、な、何よ!私だってやるときゃやるのよ」

 歩が珍しくどもってる。

 怪しい。

 こいつらしくない反応だが、まあいい。

 これで西園寺にも彬にも揺さぶりをかけられる。

「それで、出版社と交渉するの?」

「その前に1本電話をかける」

「え?どこよ?」

「お前は静かにしてろ」

 スマホで登録された連絡先を探して電話をかける。

 かなり待たされるかと思ったが、意外にもかけた相手は3コールで電話に出た。
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