ルージュのキスは恋の始まり
「感じた?でも、あんま刺激が強すぎると身体に良くないからな。もっとしたいとこだけど、今日はここまで」

 意地悪な目で私をからかうと、玲王は私を優しく抱き締めた。

「今日は寝よう。お互い寝不足だろ?」

「玲王」

「何だ?」

「・・・私も愛してる」

「知ってる。明日、家に帰る前に役所に寄って婚姻届提出しよう」

「うん」 

「龍神美優。いい響きだな。病院で名前呼ばれたらちゃんと返事をしろよ」

 玲王の優しい声に目頭が熱くなる。

「・・・うん」

 一筋の涙が私の頬をつたる。

 玲王がその涙をペロリとなめて、私をじっと見つめる。
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