いつだってそこには君がいた。



ひょっこり顔を出した高橋くんに心臓が飛び出るんじゃないかと思うほど驚いた。


し、心臓に悪いよ……!



「ガールズトークだから愛希には関係ないし」


「えー、俺も聞きてぇその話!」


「だーめ」



戯れるように話すふたり。
心なしか沙月ちゃんの笑顔がちょっとばかりいつもより割り増ししているように見える。


やっぱり、沙月ちゃんの好きな人って……高橋くん、だよね?

幼なじみ、だもんね?


仲良し……だもんね。


……なんだろう?この気持ち。


なんと言えばいいのかわからない。
悲しいような、心にズッシリと重りが乗っかる感じ……。

胸がズキズキして、痛い。


高橋くんの笑顔と、沙月ちゃんの笑顔。


憧れのふたり。どう見たってお似合いなふたりなのに。


どうして私はこんなにモヤモヤした気持ちでいるんだろう……?


初めて親友だって言われたのに。


好きな人を打ち明けられて、すっごく嬉しいはずなのに。


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