いつだってそこには君がいた。



「行けるかなぁ、B高校」


「努力次第っしょ」


「だよなー」



ドリンクバーを沙月ちゃんとふたりで注ぎに行って帰って来た時のふたりの会話。



「はい、高橋くん。コーラでよかったよね?」


「さんきゅー」



席についたらまず私たちが4人分のドリンクを取りに行って、男子ふたりが今日やる範囲をそれまでに決めておくのがいつもの流れになっている。


奥側に高橋くんが座ってその前に私。
高橋くんの隣に結城くんが座って、その前に沙月ちゃんが座るのも、なんだかんだ定番になっている。


なぜかと言うと高橋くんの勉強を、勉強が比較的得意な私と結城くんでみるためだ。


結城くん、私なんかより遥かに頭が良いの。

めんどくさいからって、今までのテスト適当に受けていたらしいけど。


たぶん、B高校なんて、余裕なんじゃないかなぁ。


しかも私は思ってることとか考えていることを言葉にするのが苦手だけど、結城くんはスラスラ魔法のように話して、説明するから。


……うん。高橋くんの勉強をみるのは、結城くんだけで十分な気がするよ。



「大丈夫だよ、私ら頑張ってるし、夏期講習も今週から始まるんだから」


「だな」



沙月ちゃんの言葉に高橋くんが頷いて、頭の裏で手を組んだ。


あっ、そうだ……。



「あのね、さっき高橋くんと話してたんだけど……」


「んー?」



< 88 / 213 >

この作品をシェア

pagetop