元殺し屋と、殺し屋
「来たいです!
またジュース、奢ってくれますか?」
「構わないよ。いつでもどうぞ」
殺し屋らしくない笑みを向けられ、つられて私も笑う。
「そうだ。
紅羽、折角殺し屋やめるんだから、高校行けば?」
「高校、ですか?」
「今1月じゃん?
今から勉強すれば、どこか高校入れるよ」
1月、かぁ。
有咲が亡くなって、1ヶ月経つんだ。
早いものだなぁ・・・・。
「どうかな?
社会に出て表の仕事するより、高校入って学んだ方が、社会に出た時、苦労しないと思うんだけど」
「確かに良い案ですね」
「じゃ、決定ってことで。
紅羽に似合う高校、見つけておくね」
そして、今に至るんだ。
あの後氷さんは高校を見つけてくれて、私は氷さんから勉強を教わり、見事合格。
今日から花の高校生活が始まるんだなぁ・・・。