元殺し屋と、殺し屋
久保田くんを起こし、電車を出た私たちは、バスへと乗り換える。
そこから数分走る。
ちなみにバスの席は電車での席と同じだったから、澪鵺と隣だったけど、何も話さなかった。
澪鵺は電車の中で「読み終えた」と言っていた本を読んでいた。
私は窓側だったので、ひたすら何も話さずに景色を見ていた。
今日はホテルに行き、明日観光とかするらしい。
「ホテルの部屋は、1班に付き3部屋ある。
好きな者同士ペアを組めよー」
担任、少し眠いらしい。
指示が良い加減だし、眠そうに欠伸を繰り返している。
「ねぇ紅羽ー」
「めんどくさいからさ、またババ抜きで決めない?」
「良いよ」
澪鵺と同じ部屋になりませんように。
それだけを祈るしかないよねー。
数分後。
決着が付いた。
今度は私が一抜け。
2番目花菜で、ジョーカーが知紗。