元殺し屋と、殺し屋









「すいません紅羽。
何で俺、手なんて繋いでいるんでしょうか!
もしかして俺、寝ぼけて手繋いでましたか?」



・・・あぁ、そのこと。



「多分、寝ぼけてだと、思うわ」



寝ぼけて、か。

半分正解かな。


澪鵺は・・・

私を、レンナさんと、勘違いして、手を握り、抱き寄せたんだ。



つまり、

レンナさんは、

澪鵺にとって・・・大事な人。



私なんて、

手が届かない・・・。





私は急いで澪鵺の手を離し、ベッドから降りた。




「・・・い」

「へ?」

「・・・顔洗ってきなさいって言っているの!
髪も顔も、ボサボサだから!
そんな状態で、彼女になんて、会えないでしょ!」

「は、はいいっ!」




殺し屋らしくない返事をしながら、澪鵺は慌てて洗面所へ向かって行った。









< 178 / 285 >

この作品をシェア

pagetop