元殺し屋と、殺し屋
「すいません紅羽。
何で俺、手なんて繋いでいるんでしょうか!
もしかして俺、寝ぼけて手繋いでましたか?」
・・・あぁ、そのこと。
「多分、寝ぼけてだと、思うわ」
寝ぼけて、か。
半分正解かな。
澪鵺は・・・
私を、レンナさんと、勘違いして、手を握り、抱き寄せたんだ。
つまり、
レンナさんは、
澪鵺にとって・・・大事な人。
私なんて、
手が届かない・・・。
私は急いで澪鵺の手を離し、ベッドから降りた。
「・・・い」
「へ?」
「・・・顔洗ってきなさいって言っているの!
髪も顔も、ボサボサだから!
そんな状態で、彼女になんて、会えないでしょ!」
「は、はいいっ!」
殺し屋らしくない返事をしながら、澪鵺は慌てて洗面所へ向かって行った。