元殺し屋と、殺し屋









その後医者が来て、澪鵺は手首に包帯を巻いたまま、帰ることとなった。

帰り、看護師さんに「お幸せに」って言われちゃった。

私も、そろそろ言わないとな。



空はもう、綺麗なオレンジ色に染まっている。



「澪鵺・・・」

「紅羽」

「「・・・」」

「澪鵺からどうぞ」

「いや、紅羽からどうぞ」



じゃ、お言葉に甘えて。




「私ね、澪鵺のこと、好きなんだ」



思ったよりすんなり言えた。

心の中も、嬉しい。



「澪鵺が私を嫌いでも、私は澪鵺を嫌いになれないんだ」



思いが止まらないよ。

近くにいたいんだ。



「好きです・・・。
・・・ふっ・・・・ぶえーっくしょん!」



うっ・・・最悪。

良きシチュエーションだったのに!

綺麗な夕焼けに、告白。




うう・・・ぶち壊しだぁ。






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