濁流に溺れたい

落下





頬に冷気が触れ、肌がキリキリと痛む。



いや、もうすでに痛覚という感覚が存在するのかさえ疑わしい。



瞳を薄く開けば、刺すような冷気が角膜の潤いを奪ってしまい、目を開けているのが辛くなる。



暫くしてから呼吸困難に陥っていることに気がついた。



暗くなる視界の隅で


いつもの街の煌めきが角度を変化させると更に美しいことがわかった。





あぁ。



やはりこの街は美しい。





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