裏腹な彼との恋愛設計図
「えぇー、何で誰もいないの!?」


駐車場の片隅に置かれたのは、バケツと集められたゴミ、そして花火の残りだけ。

古賀さんも絵梨子さんも矢城くんも、皆いなくなっていた。


目を丸くしてキョロキョロしていると、私のバッグの中でスマホが震える音が鳴り始める。

急いで確認すると、絵梨子さんからのメールだった。


“矢城くんが寝そうだったから、私達は先に帰ることにしたわ。紗羽ちゃんのバッグは中に入れておいたから。
隼人くんと二人で花火楽しんで♪ 後片付け任せちゃうけどゴメンね”


という内容。まさか私に気を遣ってくれた?

ありがたい……けど、なんだか急に緊張してくる!


「どうした?」

「あっ、あの、矢城くんが潰れそうだから皆帰ったみたいです……」

「ふ~ん」


気のないような返事をして、外に出る柊さん。

とりあえず私も出ると、彼は小さくなったロウソクに再び火をつけ始めた。

私と二人きりでもやってくれるんだ……。

ぼーっと見ていた私を振り返り、彼はぶっきらぼうに言う。


「早く来い。火が消える」

「あっ、はい!」


ドキドキしながら、私は彼の傍らに腰を下ろした。

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