一日千秋
もう千秋と出会って14年。
考えてみればずっとこの優しさに助けられている気がする。


3歳の時に父の転勤でわたしは越してきた。


父母と隣の家に挨拶へいった。

「隣に引っ越してきた高端(タカハシ)です。
よろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくお願いします。
あら、娘さんおいくつ?」


「このまえ3歳になったんですよ。」


「うちの息子と同い年じゃない!
呼んでくるからちょっと待っててください。」

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