カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
帯刀部長はオフィスでは有名な冷血上司。


厳しい面ばかり目立つが、私達部下は部長の隠れた優しさを知っていた。


だから、部下からの人望は厚いし、頼りにされている。



それに、32歳と若いながらも部長職に就く。未だ独身だし、将来の出世頭として女子社員達は部長を狙っていた。


私もその女子社員の一人。



帯刀部長に頼りされたくて、率先して雑用を引き受けて仕事をこなす毎日。



「部長も残業ですか?」


「そうだ」


帯刀部長は私と一緒に『エナジードリンク』を飲み干すと立ち上がった。


「会社前のコンビニでお弁当買って来ましょうか?」



「お前…そんな時間まで残業するつもりか?」


「だって、これ久保田さんが明日の会議で使用する資料だと言ってましたし」


「久保田のヤツ…自分のプレゼン資料まで小柳に任せてるのか…呆れたヤツだ。やらなくていいぞ。小柳」



「で、でも・・・」


「部長の命令だ!」


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