カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
「社員旅行の夜…偶然訊いてしまったの。木村さんの告白を」


「俺のスキな人って…本当に誰か判らないのか?」

自分であって欲しいと僅かな希望を捨てきれずにいた。


「悠来はオフィスで恋愛しない主義なんでしょ?」


「オフィスは仕事する場所。出会いの場所じゃない。千束に出会うまではそう思っていた」


「悠来…!?」


「俺がスキなのは…千束だ…セフレはカラダだけの繫がり。千束に嫌われたらその関係はそこでおしまい。俺は必死に自分のキモチを押し殺した」



悠来と私は最初からキモチが繋がっていた…



「千束を抱きながら…ずっとスキだと言いたかった…」


私と同じくスキの言葉を何度も喉奥で噛み殺していたんだ。


悠来は私を抱き締めて甘いキスを落とす。


切なさが消え、愛しさが溢れどうしようもない。


悠来も私と想いを味わっていたのね。


言葉では足りないキモチが唇を通して伝わる。熱く甘く蕩けるキス・・・


「足りない。今すぐ千束を抱きたい」


「私も…」


―――――貴方に抱かれたい。











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