この恋、大丈夫?




「ごめん、俺のせい。」


バスはおりられたものの、
やっぱり、人が怖い。

見られるたび、恐怖がよみがえり、身体が震える。

榛原くんはその震える身体を、
前と同じように、優しく抱き締めてくれた。

そして、私の震えがおさまってくると、
人の少ない路地に連れてきてくれた。



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