甘いヒミツは恋の罠
「耳、真っ赤だけど?」


「へっ!?」


 掻き分けられた髪の毛を整えられると、耳元でしっとりとした朝比奈の吐息を感じた。


 後ろを振り向いたら、ゆでダコのような顔を見られてしまうかもしれない。そう思うと、紅美は硬直したまま朝比奈に背を向けて動けなかった。


「さて、おしゃべりの時間は終わりだ。仕事に戻りな、それとも……ここでちょっとイイことしていく? ルビーちゃん」


「ル、ルビーちゃん!?」
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