二片恋
「う、うん。ちょっと具合悪くなっちゃって。」



「だよね~、楓が授業サボる訳ないしね!」



私もそう思う。
だって、私真面目だし友達少ないし。
特に目立つ事なんて、一つもない。



「さ~席について~授業始めるぞ」
そう言って教室に入ってきた先生。


私は教科書を出した。


ふぅ~と一息ついて、窓の外を見た。
私の席は一番後ろの窓際。


ずっと峰先輩が頭から離れない。
恥ずかしくてチラッとしか見てない彼の顔。
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