君は空、僕は風
「ハルー。
最近どーう?
報告したいことがあるから暇なときお茶でもしよ!笑」
いつも通りの他愛もないメール。
「どーしたのー?笑
いつでも平気だよー。
なんなら今からでも駅前のスタバでどーう?」
間髪を入れずに返事が返ってくる。
「食いつきがいいなー笑
じゃあ10分後に!(*^^*)」
少しだけ笑って。
そして思い出す。
彼が女の子と2人で会うのは喧嘩しているときか
そもそも相手の女の子がいないとき
「だってさ、好きな人がいるのにそういうのって不義理じゃん?」
そんなこと言ってるからフラれたんだよ。
嫌な考えが頭をよぎる。
<彼が私と会ってくれるのは良い友達だから>
何度も言い聞かせながら
すぐそこで友達とお茶するにはあまりにもかわいい恰好とばっちりメイクになってしまうのをこらえながら
心が弾んでいる自分に気付かないふりをして
夕暮れの少し冷たい風に
少しだけ小走りで待ち合わせ場所に向かった。