小さな恋心
“ 好き ” って知ったのは、それから1ヶ月経った昼休み。

「愛望って好きな人居ないのー ?」

突然の朋華の言葉に私はお茶を飲んでて噎せた。

「ちょ、大丈夫 ! ? 笑 」

「 大丈夫 大丈夫 笑笑」

「ほんと愛望って分かりやすいんだから 笑 」

「え っ ?」

「居るでしょ ? 誰かも分かってるもんねー」

朋華は私に向けてVサインをしてきた。

「え ?居ないけど?」

「えっ!? … あーー ! 愛望 恋したことないからわかんないのかーーー! いや、鈍感すぎるわー 笑笑」

私が首を傾げると、朋華が小声で、

「中川くんのこと気になってるでしょー?」

と言ってきた。
私はびっくりして椅子から落ちそうになった。

「あっはは 笑 びんごびんご 愛望にも遂に春が来たかー」

またもや、私の頭にははてなマークがいっぱい。

「だから、愛望は中川くんが好きってこと 。 無意識だと思うけど、ここ最近 ずっと中川くんを目で追ってた。」

「え 、 え 、 えー // 」

いきなり恥ずかしくなってきた。

「あっはは 愛望可愛いー笑笑 顔真っ赤ー笑笑笑 」

確かにそうかもしれない。男子に話しかけようともしないけど、中川くんとは話したいって思ってる自分がいた。

それから、3月まで意識してしまって委員でもあんまり喋らなくなり、中2は終わってしまった。

中3になってからは、クラスが離れてしまい、話すことなく、高校へ。
高校は何が何でも同じとこに行きたい一心で勉強を頑張って見事都内でも上位に入る高校へと入学した。


そして、高校生になった今の私。

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